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- ウォールナットの特徴
木の色と木目の美しさ
世界三大銘木のひとつにも挙げられる「ウォールナット」という木材は、他の樹種とは異なった暗く落ち着いた色調が特徴です。節目や白太が多いため、材料毎の色の濃淡の違いが特に目立ちやすく、そのグラデーションひとつひとつが違った表情を見せることから、オーダーメイドの高級家具材や工芸材として多く採り入れられてきました。また、均衡の取れた真っ直ぐな木目もウォールナットの特徴です。それでいてねじれや交差、こぶのある物もまた優美とされています。
そんなモダンで重厚感溢れる「ウォールナット」を用いた家具は、17世紀頃より王宮の調度品として作られ始め、その後も富の象徴として、根強い人気を誇って来ました。その流れは現在にも引き継がれており、例えば高級車のウッドパネルなどにも使われるなど、人々の憧れの的となっています。
耐衝撃性の強さ
「ウォールナット」は衝撃に強く、加工性や接着性に優れているため、原産国のアメリカではライフルの銃床などにも使われて来ました。家具の他にも重厚感が求められるフローリングや建具、楽器、その他様々な用途に使われています。
また、本来温度や湿度による収縮の影響を受けやすいのが木材ですが、ウォールナットは加工後の狂いが少なく、手にしてから長年使い続けられるのも魅力のひとつです。
経年変化を楽しめる
「ウォールナット」という木材は、人が触れ、使い込んでいくことで、濃い茶色から明るくまろやかな茶色へと変化し、味のある風合いになってゆきます。そのため近年では「アンティーク家具」としての人気も高まっています。長い年月をかけて使い込み、その磨きのかかった美しさを楽しむというのは、耐衝撃性の強いウォールナットだからこそ、できることであると言えるでしょう。